本論文集は2012年5月、台日産官学界より専門家を招集し、日台企業ビジネスアライアンスと中国大陸内需市場開拓について、研究討論を行ったときのものである。基本的に、政府の施政は産業界の発展需要と学術界の専門的研究を結び合わせるべきであり、そうしてこそ、明確にその方向を定めることができ、政策決定をより体系的なものとし、なおかつ、政策理念の実現を可能とする。
本書は、特に日台ビジネスアライアンスを研究テーマとした選りすぐりの論文と作者を多く収録している。理論と戦略の検討及び韓国との比較分析のほか、関連の事例研究を行っており、極めて高い教訓的意義と参考価値を備えている。
作者簡介:
主編簡介
陳德昇
国立政治大学東亜研究所博士、現在政治大学国際関係研究センター研究員。研究分野は中国経済の発展、地方自治管理、台湾企業研究。学術論文は政治学報、中国大陸研究、遠景基金会季刊(TSSCI)等の刊行物に発表されている。
作者紹介(五十音順)
伊藤信悟 Ito Shingo
東京大学法学部学士。現在、みずほ総合研究所株式会社調査本部アジア調査部中国室長。主な専門分野は、台湾・大陸経済、両岸経済関係。
長内厚 Osanai Atsushi
京都大学大学院経済学研究科博士(経済学)。現在、早稲田大学大学院商学研究科(早稲田ビジネススクール)准教授。主な専門分野は、イノベーション・マネジメント、製品開発マネジメント。
久保裕史 Kubo Hiroshi
名古屋工業大学大学院博士(工学)。現在、千葉工業大学社会システム科学部プロジェクトマネジメント学科教授。主な専門分野は、ものづくり国際経営戦略,プロジェクトマネジメント、環境・エネルギー。
呉銀澤 Oh Eunteak
神戸大学大学院経営学研究科博士(経営学)。現在、台湾・育達商業科技大学応用日本語科准教授。主な専門分野は、生産・技術戦略、国際経営、日台企業間の提携論。
金堅敏 Jin Jian-Min
日本横浜国立大学大学院博士(国際経済法)。現在、富士通総研経済研究所主席研究員。主な専門分野は、中国・新興国経済、多国籍企業戦略。
高寛 Taka Yutaka
横浜国立大学経営学部卒業。現在、世界経済研究協会理事、台湾協会理事、日台産業技術合作促進会顧問。主な専門分野は、戦略的国際分業論、商社論、国際貿易。
中本龍市 Nakamoto Ryuichi
京都大学大学院経済学研究科博士後期課程指導認定退学。現在、椙山女学園大学現代マネジメント学部専任講師。主な専門分野は、経営学、比較組織論、国際経営。
根橋玲子 Nebashi Reiko
法政大学経営学研究科企業家養成コース経営学修士(MBA)。現在、台湾区電機電子同業工業公会東京事務所顧問。主な専門分野は、対日投資、貿易投資。
藤原弘 Fujiwara Hiroshi
関西大学法学部学士。現在、アジア企業経営研究会会長。主な専門分野は、日本企業のアジア展開、日本企業の対中進出と両岸経済関係、アジアにおける日台企業の経営比較。
劉仁傑 Liu Ren-Jye
神戸大学大学院経営学研究科博士(経営学)。現在、台湾・東海大学経営工学情報学部教授。主な専門分野は、経営戦略論、トヨタ生産方式、日台企業間の提携。