「鎖國」體制是日本近世在「内」、「外」夾縫中所選擇的對外政策。本書是圍繞「鎖國」、「開國」問題,在台灣聚集日本、韓國、荷蘭專家於一堂,相互討論而彙整的論文集,也就是現代研究者之「內」與「外」交叉議論的成果。超越以往僅以日本近世史研究之一環的討論,本書不限於東亞,更擴及歐洲、環太平洋等,在全球化的世界史動向中,對日本近世選擇的「鎖國」體制及其變化過程,提出宏觀及多樣的論點。
要問「鎖國」究竟討論些什麼?在本書第一部中,首先整理了與各時期課題相關的「鎖國」研究史,明確提示出此問題的意義。第二部「鎖國的內與外」,則由外部世界投射出「鎖國」的意義。第三部由各種不同視角,討論圍繞「鎖國」、「開國」在思想上的爭論和內外文化的衝突、交涉等問題。透過上述研究可清楚看出,有關「鎖國」、「開國」的討論,也是足以列入東亞近代史射程內開展的重要議題之一。
「鎖国」体制は、日本近世の「内」と「外」のはざまで選択された対外政策である。本書は、「鎖国」「開国」をめぐって、台湾の地で、日本、韓国、オランダの専門家たちをまじえて交わした議論をまとめた論文集である。つまり現代の研究者たちの「内」と「外」が交差した議論の成果である。これまでの日本近世史研究の一環としての議論を越えて、東アジアはもとより、ヨーロッパ、太平洋など地球世界の世界史的動向のなかで、日本近世が選択した「鎖国」体制とその変容過程を、全体としてとらえる視点と論点が、多様に提示されている。
〈「鎖国」を問うことは何を問うことか〉、その時々の課題と連関した「鎖国」研究史はその「問い」の意味を浮き彫りにする(第一部)。第二部「鎖国の内と外」は、外部世界から「鎖国」の意味が照射され、第三部で「鎖国」「開国」をめぐる思想的議論と内外の文化の葛藤や交渉の多様な諸相が俎上にのる。それを通して、「鎖国」「開国」をめぐる議論が、東アジア近代史も射程に入れた議論に展開していく必然性が明らか見えてくる。
本書は、日本近世史研究が、もはや一国史にも日本近世史にも回収できないことを、明確に提起した書である。
作者簡介:
【編者簡介】
辻本雅史(ツジモト マサシ)
1949年生於日本愛媛縣。京都大學大學院教育學研究科博士(1978)、大阪大學文學博士。曾任教於光華女子大學、甲南女子大學、京都大學,現任臺灣大學日本語文學系教授、京都大學名譽教授。主要著作有《近世教育思想史の研究》(京都:思文閣出版,1990年)、《「学び」の復権―─模倣と習熟》(東京:角川書店,1999年、岩波現代文庫,復刊2012年)、《日本徳川時代的教育思想与媒体》(臺北:臺大出版中心,2005年)、《教育を「江戸」から考える》(東京:NHK出版,2009年)、《思想と教育のメディア史――近世日本の知の伝達》(東京:ぺりかん社,2012年)等。
1949年日本・愛媛県生れ。京都大学大学院教育学研究科博士課程単位取得(1978)、文学博士(大阪大学)。京都大学教授などを経て、現在、国立台湾大学教授、京都大学名誉教授。専門は、日本思想史・教育史。主要著作に『近世教育思想史の研究』(京都:思文閣出版、1990)、『「学び」の復権-模倣と習熟-』(東京:角川書店、1999、岩波現代文庫復刊2012)、『思想と教育のメディア史-近世日本の知の伝達』(東京:ぺりかん社、2012)などがある。
劉序楓(リュウ ジョフウ)
出生於台灣桃園縣。東吳大學東方語文學系畢業(1981),九州大學文學研究科(東洋史學)文學碩士(1986)、博士(1996)。現為中央研究院人文社會科學研究中心副研究員。研究領域為東亞海域史、近世中日貿易史。主要著作為『清代档案中的海難史料目録─渉外篇』(編著、2004)、『中国海洋発展史論文集』第9輯(編著、2005)、『鹿港郊商許志湖家與大陸的貿易文書(1895-1897)』(共編、2006)等。
台湾桃園県生まれ。東呉大学東方語文学系卒業(1981)、九州大学文学研究科(東洋史学)文学修士(1986)、博士(1996)。現在、中央研究院人文社会科学研究中心副研究員。専門は東アジア海域史・近世中日貿易史。主な著作に『清代档案中的海難史料目録─渉外篇』(編著、2004)、『中国海洋発展史論文集』第9輯(編著、2005)、『鹿港郊商許志湖家與大陸的貿易文書(1895-1897)』(共編、2006)などがある。