誕生於二十世紀初,日本近代化告一段落的漱石文學,真切地描繪出當時的社會問題、當下文化思潮的反映,以及作家自身的苦惱。不僅如此,漱石文學也因涉及許多隱喻表現而意義深遠。本書以向二十一世紀傳遞百年漱石文學的訊息為方針,透過嶄新的視角與觀點,力闢深入的解讀,堪稱一部劃時代的漱石研究著作。
歳月を経てもその作品がなおも広く愛読される作家は限られる。明治の大文豪夏目漱石はその好例である。日本型近代化が一段落した20世紀初頭に誕生した漱石文学は、当時の社会問題や時代の思潮、さらには作家自身が抱える悩みなどを切実に紡いでいる。それが故、隠喩表現も多く奥が深い。
だが、当時不可視的とされたものも時代が変われば、可視的になる。時代を越え異なる価値観を持つ読者や、空間の異なった異文化の読者は、創作時と異なった視点より読み解くため、新たな捉え方は無限にあり得るだろう。本書は百歳を超えた漱石文学のメッセージを21世紀の世に向けた指針として新たな視座、新たな捉え方で読み拓こうとする画期的な力作である。
作者簡介:
【編者簡介】
范淑文,1954年生於臺灣桃園縣,2010年於取得御茶水大學人文科學研究博士學位,現任臺灣大學日本語文學系教授。研究領域為日本近現代文學,主要著作為《文人の系譜――王維~田能村竹田~夏目漱石》(三和書籍,2012年),並編有《日本近現代文学に内在する他者としての「中国」》(臺大出版中心,2012年)等書。
范 淑文(ハン シュクブン),1954 年、台湾・桃園県生まれ。2010年御茶ノ水女子大学人文科学研究科博士号取得。台湾大学日本語文学科教授。専門は近現代文学。著作には『文人の系譜――王維~田能村竹田~夏目漱石』(三和書籍、2012 年)、『日本学研究叢書 3 日本近現代文学に内在する他者としての「中国」』編著(台湾大学出版社、2012 年)などがある。