《村上春樹研究叢書》第五輯收錄的研究成果共計15篇。其中10 篇論文是曾於第6 屆村上春樹國際學術研討會中發表的論文，以及5 篇「特別寄稿講演稿」收錄其中。

話說村上春樹文學中的「魅惑」，是無人能擋。將從中感受到的魅力跟誘惑，透過文本分析或研究來呈現，是可以彰顯而出。村上春樹1979年出道至今，有長、中、短篇等無數的小說創作、雜文小品、翻譯作品，主題看似雜亂、零散。但若跨越創作形式，對作品有感之處來循線閱讀的話，村上春樹文學是自成一格，任何人都能體感出其中蘊含著無限的魅力跟誘惑。

特別寄稿論文
Murakami Haruki’s“ Charm” and the“ Empty Narrative”Matthew C. STRECHER 1
「人間ならざる者たち」の魅惑と恐怖─村上文学における動物（「象の消滅」を中心に）─沼野　充義 19
魅惑するナカタさんワールド 金水　敏 43
村上春樹と芥川龍之介─〈闇〉〈沈黙〉の「魅惑」、近代文学における一つの水脈─宮坂　覺 61
自己に魅せられる物語
─『騎士団長殺し』と寓意の脱落─柴田　勝二 83

投稿論文
『パン屋を襲う』論─システムをめぐる村上春樹文学の魅惑─鄒　波 105
村上春樹『スプートニクの恋人』における魅惑─「ぼく」とすみれとミュウ─荻原　桂子 135
村上春樹作品の語りの構造─額縁構造物語の産み出す世界の「魅惑」─落合　由治 163
火付けの魅惑─村上春樹「納屋を焼く」論─佐藤　敬子 189
魅惑の傷痕─村上春樹「木野」論─齋藤　正志 211
『女のいない男たち』の延長線として読む『騎士団長殺し』の「魅惑」─東日本大震災への思いを馳せて─曾　秋桂 233
『騎士団長殺し』─物語世界の新たな魅惑─浅利　文子 253
村上春樹『海辺のカフカ』と『竹取物語』─メタファーの魅惑の原点をめざして─賴　振南 283
『1Q84』・「ふかえり」の魅惑を創出する日本語の特性─英語･韓国語･華語との比較を通じて─
住田　哲郎 305
『遠い太鼓』の魅惑─村上春樹の滞欧体験─賴　錦雀 335

人名索引 359
書名・作品名索引 365
事項索引 377