鬼と異形の民俗学ー漂泊する異類異形の正体 | 拾書所

鬼と異形の民俗学ー漂泊する異類異形の正体

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鬼はなぜ藤を嫌うのか――『鬼滅の刃』ヒットに潜む異界の符牒
酒呑童子、百鬼夜行、ナマハゲ、羅城門の鬼…
日本人が長い歴史のなかで追いやった
怪異を具現化した「鬼」の正体とは?
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古(いにしえ)より、
鬼と喰うか喰われるかの「戦い」をしてきた日本人。
酒呑童子をはじめ、ナマハゲ、節分の鬼、雷神、羅城門の鬼などに登場する鬼は、
どれも見た目は人間のようでありながら、
角をもち、恐ろしい形相であるなどの特徴をもっている。
古くは日本書紀や風土記にも記述があるが、
多くは歴史や文化の周縁の域に追いやられつつも、
日本人にとっては存在を消し難い、畏怖の対象でもあった。
漫画『鬼滅の刃』が老若男女問わずブームとなったが、
そこで描かれる世界観も日本古来の鬼および鬼退治をモチーフにしており、
日本人の精神的な深奥に潜む「恐ろしいもの」への畏怖、
そしてそれへの克服がある。
本書では数多くの伝承・伝説・説話・芸能・絵画などが物語る「鬼」の実像に迫り、
現在の鬼滅ブームに至る過程を民俗学的に読み解いていくもの。
 

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