船旅の文化誌 | 拾書所

船旅の文化誌

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江戸末期に洋行した福沢諭吉、ニューヨークからナポリに向かった有島武郎、ハイカラなフランスをめざして「船旅文学」を打ち立てた島崎藤村。大使館に赴任する家族に同行した女性、新天地に将来をかけた移民たち、あるいは船旅で寿命が延びる感覚を受けたという鶴見和子と俊輔の父・祐輔、船中を和服で通した新宿中村屋の創業者・相馬愛蔵……。

夢と期待を乗せた客船が洋上を駆け巡った洋行の時代、「海の外に出る」ことは生きることそのものだった。暮らしが船旅と結び付いていた時代の営みを、小説やエッセー、絵はがきや旅行パンフレットほかの史料を示しながら、さらには造船現場や客船を運航した人たちの視点も交えて、いまや笑い話のような逸話、想像を超える苦難の道中の数々を紹介する。

決死の覚悟で乗船した時代から150年後の現在、客船は最新テクノロジーで操舵され、長い日数を退屈させないイベントも用意されていて、まるで高級ホテルで移動するようだ。
著者が長年をかけて収集した珍しい図版140点が、まだ見ぬ海外への往時の旅情をかき立てる。

目次
序 タイタニック号、いまだ色褪せず
第1話 船の旅、苦しみから楽しみへ
第2話 礼儀作法と社交の振る舞い
第3話 「風俗画報」の日本郵船特集号を読む
第4話 豪華客船の第一号、天洋丸出航
第5話 「優秀客船」とは何か
第6話 覇を競う二人の女王の物語――ノルマンディ号とクィーン・メリー号
第7話 乗客の最大の楽しみは食事だった
第8話 客船だからこそのおもてなし
第9話 ゲーテも夢想した二大運河を通航
第10話 旅情の波間を進む連絡船
第11話 世界一周という壮大な旅のなかで
第12話 悲喜こもごもの移民船
第13話 「南洋の島々」という新しい世界へ
第14話 活字が伝える船旅の魅力――新しい書物と怪事件と白昼夢

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