経済の維新と殖産興業:一八五九~一八九〇 | 拾書所

経済の維新と殖産興業:一八五九~一八九〇

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近代日本の出発点となった明治維新そして明治国家を、政治・思想、経済・技術、文化・教育から総合的に捉え直す。
経済・技術を取り上げる第2巻では、経済発展の方向性を示した政治家や官僚たち、そして実際に事業の担い手となった官僚・士族・農民たちの足跡を取り上げる。
また、地方経済の勃興を牽引した各地の人々も紹介し、「殖産興業」の掛け声のもと奇跡的な内在的発展を成し遂げた全体像を描く。

【目次】

刊行にあたって

序 章 二つの時代を生きた人々の殖産興業(鈴木 淳)

第I部 官業の担い手

第一章 武田昌次と明治初年の農政(上西晴也)
1 幕府の外交官塚原昌義と、明治の農政官僚武田昌次
2 幕臣塚原昌義の栄光と挫折
3 農政官僚武田昌次の「物産繁殖」
4 塚原昌義と武田昌次――「彼に失するもここに得るあり」の人生

第二章 咸臨丸機関長肥田浜五郎の明治(鈴木 淳)
1 肥田浜五郎の生い立ちと伝記
2 幕府海軍での活躍
3 維新期の活動
4 横須賀造船所の回収
5 華族と皇室の財産形成

第三章 平岡通義と工部省――洋行経験なき長州藩出身者の官僚人生(柏原宏紀)
1 平岡通義と明治維新
2 長州藩士から工部省官僚へ
3 製作頭の任務と実態
4 営繕部門の統轄
5 平岡通義の一生から見えるもの

第四章 得能良介と印刷・金融行政の近代(小林延人)
1 幕末維新期の得能良介と印刷・金融行政
2 金融調整に関わる政策提言――明治七年一月~同一〇年一月紙幣頭時代
3 現業部門の統括――明治一〇年一月~明治一六年一二月紙幣局長および印刷局長時代

第II部 地域の近代をもたらした人々

第五章 三島億二郎と地域の近代化(佐藤大悟)
1 敗戦の後
2 戊辰戦争後の長岡藩
3 長岡の近代化を担って
4 北海道開拓へ
5 「人に交わること厚く」

第六章 飼育技術の改良からみる養蚕農民の近代――群馬県の養蚕家・松下政右衛門と井草太郎右衛門(土金師子)
1 明治期の養蚕業の課題
2 松下政右衛門の養蚕普及活動
3 井草太郎右衛門の蚕業普及活動
4 養蚕農民にとっての近代

第七章 報徳仕法と北海道「開拓」――大友亀太郎の御手作場経営をめぐって(満薗 勇)
1 大友亀太郎の事績をめぐって
2 亀太郎と報徳仕法
3 幕末の蝦夷地と「開拓」政策
4 幕末のイシカリと御手作場計画
5 イシカリ御手作場の実績と評価
6 亀太郎にとっての明治時代

第八章 杉浦誠の北海道開拓(谷川みらい)
1 箱館奉行になるまで
2 箱館奉行時代
3 開拓使時代
4 函館を去る

第III部 維新の経済制度を考えた人々

第九章 木下助之と経世済民(池田勇太)
1 木下助之とは何者か
2 就学と武芸
3 藩政期における経済活動
4 維新期の藩政改革
5 地租改正と士族授産
6 経世済民としての経済

第十章 「牧民官」籠手田安定と地租・市場経済――地租米納論の比較か(中西啓太)
1 地方官・地租・米価
2 明治九年の米納論――米価低落期
3 明治一三年の米納論――米価高騰時
4 地租米納論から見た「牧民官」

第十一章 五代友厚の事業展開と市場経済(崎島達矢)
1 五代友厚の明治維新
2 幕末洋行
3 金銀分析所の贋金回収と分析
4 製藍事業の理想と現実
5 大阪商法会議所と五代友厚

第十二章 明治一四年政変前夜における大隈重信の準備金回収政策――広業商会から横浜正金銀行へ(福田真人)
1 大隈重信の生涯と明治一四年の政変
2 経済政策における準備金
3 広業商会から横浜正金銀行へ
4 政治家としての大隈と大隈の経済政策論

あとがき
人名索引

 

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