大久保利通: 「知」を結ぶ指導者 | 拾書所

大久保利通: 「知」を結ぶ指導者

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独裁と排除の仮面を剝ぎ取り、その指導力の源を明らかにする! 旧君を裏切り、親友を見捨てた「冷酷なリアリスト」という評価は正当なのか? 富国強兵と殖産興業に突き進んだ強権的指導者像の裏には、人の才を見出して繫ぎ、地方からの国づくりを目指した、もう一つの素顔が隠されていた。膨大な史料を読み解き、「知の政治家」としての新たなイメージを浮かび上がらせる、大久保論の決定版。

目次

はじめに 「知の政治家」として

第一章 理の人

I 志士への道
バンカラ気風と読書会/騒乱の時代へ/久光が蒔いた「理の種」/藩の密命を帯びて

II 弛緩する朝幕体制
寺田屋事件/公武合体論、尊王攘夷論、開国論/確執の火種/過熱する京都の尊攘派/朝幕逆転/攘夷の綻び/八月一八日の政変

III 好敵手・慶喜
天下之公議/慶喜という「主役」/開成所と議政所/松平春嶽のラジカル「二院制」/西郷が見た長州征討/勝海舟の「共和政治」/幕滅亡之表

IV 連携する薩長――「共和」の国へ
面白キ芝居/慶応元年の「赤い糸」/条約勅許/衆議と公議/薩長同盟(密約)の成立/長州再征の阻止/「共和」政体へ/四侯会議

V 倒幕、そして王政復古
薩土盟約/玉を奪われては致し方無し/秘中之御話/奉還か、倒幕か/討幕の見合わせ沙汰書/王政復古というクーデタ/二段階のシナリオ構想/維新の一週間/破壊と創造/武力倒幕の覚悟

第二章 建てる人

I 東京遷都――一君万民の国造りへ
共和革命としての維新/王政復古の対外宣言/遷都論に込めた天皇観/かの地をもって「東京」と定める/東京城入城のメッセージ/日本国民を創り出す企て

II 廃藩置県
「大体」と「大権」/新政府内部の刷新/理ある公論の体現者であるために/政治指導体制の合理化と強化/西郷と木戸のツートップ制

III 政体調査としての欧米回覧の旅
木戸の勢い/雨降って地固まる/岩倉使節団/井上馨の懸念/西洋文明の衝撃/ビスマルクとの邂逅

第三章 断つ人

I 征韓論政変
外遊で見出した日本の課題/留守政府異変/太政官制潤飾の真意/緊縮財政の理/征韓論の消せない火種/内閣という闘技場へ/岩倉、大久保の「一ノ秘策」

II 立憲政体の構想と内務省の設立
西郷との別れ/立憲政体に関する意見書/君民共治の思想/内務省の目的/オール・ジャパンの布陣/民力活性化のために/衆善と衆智の国家構想

III 佐賀の乱
不平士族の蠢動/実ニ一箇之男子たる者なし

IV 台湾出兵と北京談判
一大事の困難/北京へ発った大久保/西郷からのエール/戦争回避の戦い/我が使命の本分/大久保の外交理念

第四章 結ぶ人

I 立憲政体の漸次樹立
凱旋で見た国民の姿/琉球処分/立憲政体への第一歩/板垣退助の暴走

II 衆智としての殖産興業――東北への勧業の旅
自立国家プロジェクト/プロデューサー大久保/牧羊と養蚕/明治九年の慶事と大事/富強の礎は東北にあり/衆智に突き動かされて

III 西南戦争
断たれた人/生きるための政策/大久保とリンカンの「国民/国家」

IV 勧業の夢――第一回内国勧業博覧会
夢の現場/博物館ノ議/学び合うための博覧会/知のリフレイン/扇形の聖地

終 章
大久保の思想/大久保が蒔いた種/二つの政治指導/見果てぬ夢

あとがき
大久保利通 関連略年
出典・注釈
人物索引

 

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