色から読みとく絵画──画家たちのアートセラピー | 拾書所

色から読みとく絵画──画家たちのアートセラピー

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【目次】
はじめに

1.色彩に見る心の変遷[ニキ・ド・サンファルと上村松園]
怒りから生きる喜びへ、色が物語る心の救済──ニキ・ド・サンファル
母から娘へと受け継がれてきた色──上村松園

2.色が消えるとき[長谷川等伯とモーリス・ユトリロ]
『松林図屛風』は、なぜモノトーンで描かれたのか──長谷川等伯
画家がこだわり続けたタッチの謎──ユトリロ

3.水彩で心安らいだ文豪たち[夏目漱石とヘルマン・ヘッセ]
「私は不愉快だから絵をかく」 ──夏目漱石
「筆や刷毛を使っての創造は私にとってワインなのです」──ヘルマン・ヘッセ

4.陰影表現に見る、人生の光と影[葛飾応為とエドヴァルド・ムンク]
偉大な父をもった幸と不幸が生んだ、美しき陰影──葛飾応為
ユング心理学と『ゲド戦記』から探るムンクの〝影〟──エドヴァルト ・ムンク

5.自画像ー画家の深層を映す鏡ー[フリーダ・カーロと石田徹也]
自画像に映し出された身体の痛みと生きる情熱──フリーダ・カーロ
私であり、あなたでもある自画像──石田徹也

6.怖いけど見たい、ダークサイドの美[月岡芳年とフランシス・ベイコン]
闇に生きた、最後の浮世絵師──月岡芳年
身体感覚に溢れた叫び、死、セクシュアリティ──フランシス・ベイコン

7.病から生まれた新たな手法[高村智恵子とアンリ・マティス]
精神病院の一室で密かに作られた美しき切り紙絵──高村智恵子
老いと病がもたらした〝色と形のダンス〟──アンリ・マティス

8.孤独に支えられた独創性[田中一村とジョージア・オキーフ]
最果ての島で孤高の人生を送った画家の、 究極の幸せとは──田中一村
ニューヨークから砂漠の荒野へ。 自立の精神を生きた九八年の人生──ジョージア・オキーフ

9.囚われを超えて、空を描く[イブ・クラインと仙厓]
自我の枠を超え、 無限の精神空間を生きた〝青のアーティスト〟──イブ・クライン
放浪と禅修行から生まれた 洒脱でユーモラスな画はまるで現代アート?──禅僧・仙厓

〈 COLUMN 〉
心の歴史を色彩で振り返る「カラーヒストリー」
絵と長寿の関係、あるいは高齢者のためのアートセラピー
ストレスフルな現代にこそ必要な、絵による気分転換
内なる〝光と影〟を映し出すぬり絵セラピー
子どもの絵から大人のセラピー表現まで、自画像いろいろ
トラウマを吐き出すセカンドステップセラピー
精神疾患の治療の一環として始まった芸術療法
環境の色彩とアートセラピー 子どもたちの自由な創造力はアートの原点

おわりに
参考文献

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