新型真空管が聴かせる闊達な音の世界
11モデル試聴
テスター=高津 修/篠田寛一
2A3-40/300B-XLS/KT90/KT120/KT150 歴史と構造
?岡田 章
オリジナル管に対して規格を発展させてパワーを強化し近年に開発された新型真空管を出力管とするアンプが展開する、新型管のポテンシャルと出力の余裕を生かした音の世界を探ります。出力管は2A3-40/300B-XLS/KT90/KT120/KT150の5種。それぞれの歴史と構造の詳細解説とともにお届けします。
[試聴アンプ]
◎2A3-40(JJ-Electronic)=ファルコンサウンドFalcon M1、フェーズメーションMA1000 ◎300B-XLS(Emission Labs)=カトレア革命II、山本音響工芸A09S ◎KT90(Electro-Harmonix)=EAR EAR890 ◎KT120(Tung-Sol)=ウエスギU・BROS120、オクターブMRE220、エアータイトATM3011R ◎KT150(Tung-Sol)=ヤーランドAUKLET-KT150J、サンバレーSV8800SE KT150ver.、オーディオ・リサーチGS150
往年のJBLランサー101とD130研究
Part1. JBLランサー101のベストサウンドを探る
Part2. JBL D130を中心に2ウェイシステムを構築
テスター=新 忠篤/篠田寛一/土井雄三
Part1.では、かつて多くのオーディオファンが愛好したJBLランサー101が今どのように聴けるか、オリジナルモデルと進工舎製エンクロージュア入りレプリカモデルで探ります。Part2.は、名ユニットとして知られる38cmフルレンジユニットJBL D130に高域ユニットを追加する2ウェイ化の試みです。アルテック製を含め様々な高域ユニット、ネットワークを用いた2ウェイ構成で広がる音の世界を探求します。試聴アンプはアルテック1567A+アンペックス6516およびウェスタン・エレクトリック124です。
[Part1.]◎試聴スピーカー
JBL Lancer 101(オリジナル)、JBL Lancer 101 repLica(進工舎製エンクロージュア)
[Part2.]◎試聴スピーカー
1)JBL D130+アルテック612エンクロージュア、◎2ウェイ化=2)+JBL 075トゥイーター+JBL N2400ネットワーク、3)+JBL 075トゥイーター+ハイパスフィルター、4)+JBL LE175+ランシング808+アルテックN801-8Aネットワーク、5)+JBL LE175DLH+JBL N1200ネットワーク、6)+JBL 275+JBL 2345+JBL N1200ネットワーク、7)+JBL LE85+JBL 2345+JBL N1200ネットワーク、8)+アルテック802C+アルテック511B+JBL N1200ネットワーク
「Vintage Analogue」EMTカートリッジ歴代10モデル聴き比べ
新 忠篤/佐藤隆一/古屋 明
プロ用リファレンス機として絶大な信頼を得ていたEMTブランド。今回は、モノーラルLP用と、現行品を含むステレオLP用の、歴代のEMTカートリッジ10モデルを聴き比べます。リファレンスのプレーヤー+フォノイコライザーには、純正のEMT930+155stと、出力電圧の高いモノーラルのOFS/OFDカートリッジ用にガラード301+SME3012Rおよび昇圧トランスEMT STX20、新 忠篤氏設計フォノイコライザーAKTEQ1を用います。
[試聴カートリッジ]
◎モノーラルLP用=OFS25、OFS15、OFD25、TMD25 ◎ステレオLP用=TSD15、TSD15 SPH、TSD15 SFL、TSD15 SFL、TSD15 SFL N、TSD15 SFL/LZ N
実験工房 新旧直熱3極管の聴き比べ
テスター=新 忠篤/常盤 清/岡田 章
欧州で生産される現行の直熱3極管とオリジナルのヴィンテージ管を聴き比べます。試聴真空管は300B/45/PX25/AD1/205Dの5種18銘柄。現行管が8銘柄、ヴィンテージ管が10銘柄です。オリジナルと同規格や拡大規格が存在する現行生産・直熱3極管のポテンシャルを探ります。
[試聴真空管]
◎300B 現行管=KR 300B-Balloon、KR 300B-XLS、エミッションラボEML300B-XLS、JJ 300B ヴィンテージ管=ウェスタン・エレクトリック(WE)300B(刻印)、WE300B(CW)
◎45 現行管=エミッションラボEML45 ヴィンテージ管=RCA 45
◎PX25 現行管=KR PX25 ヴィンテージ管=Mov.PX25
◎AD1 現行管=エミッションラボEML AD1M ヴィンテージ管=テレフンケンAD1、ヴォルヴォ/シーメンスAD1、ヴォルヴォAD1、タングスラムAD1
◎205 現行管=プスヴァンWE205D ヴィンテージ管=WE205F、WE205D
「Private Study/新世代スピーカーの能力を管球式アンプで引き出す」角田郁雄
新素材を用いた振動板、不要振動を排除する構造など先端のテクノロジーが凝縮されたスピーカーから現代の管球式アンプでどのような音が引き出せるか。様々な出力管種のアンプを組み合わせて試聴します。
[試聴システム]
◎スピーカーシステム=B&W CM10 S2、ビビッド・オーディオG4 GIYA
◎アンプ=トライオードTRV845SE、オクターブV110、オーディオ・ノートOverture PM2、ウエスギU・BROS2011M、エアータイトATM211、EAR EAR 509II
「MC型の音の仕上げとは?ベンツ・マイクロとチューニング・モデル」小原由夫
カートリッジ専業ブランドのベンツ・マイクロと、ベンツ・マイクロ機にチューニングを施した他ブランドのMCカートリッジを試聴します。ベースモデルの完成度の高さと、チューニングによって変化するMCカートリッジの幅広い個性を探ります。
[試聴MCカートリッジ]
◎スケルトンモデル=ベンツマイクロSLR Gullwing、シューアナログMC SCHEU RUBY3 ◎ボディ付きモデル=ブリンクマンπ、ベンツマイクロLP-S、シュタインミュージックAventurin6
モノ作り探訪「エレクトリ」傅 信幸
作り手の思いが込められたオーディオ製品が生まれ、ユーザーへと届けられる現場を訪ねます。今号は、1964年の創業以来、マッキントッシュ、EMTをはじめ多くのブランドの民生機、プロ機を輸入・販売するエレクトリを訪ねます。ユーザーとメーカーからの信頼を得るためのインポーターとしての哲学、多数のヴィンテージ品と向き合うメインテナンスの実際をリポートします。
オーディオ・ラボでの教え 第3回「これは紛れもなくオーディオ・ラボの音だ!」 常盤 清
1970年春、録音のプロ集団としてスタートした「オーディオ・ラボ」に1期生として入社した常盤 清氏が最前線で体験したオーディオ全盛期の様子、菅野沖彦氏をはじめ先達から伝えられたオーディオの教えをひもときます。今号は、73年に常盤氏がミキサーとして日本フォノグラムに移籍して以後の、製作技術がアナログからデジタルへと急速に移行する激動期を振り返ります。
マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者の熟達した設計による新作アンプを発表します。回路解説、実体配線図と回路図、パーツリストとともに、管球式アンプ製作の過程と完成した実機を、試聴インプレッション交えて紹介します。
新 忠篤◎AD1単段シングル・モノーラルパワーアンプAP10の製作
真空管の音味がストレートに味わえる設計に徹した欧州の古典管AD1の単段シングルアンプです。逆起電信号の影響を排除し、軽度のPFBや出力段プレートチョークでスピード感のあるサウンドを追求します。聴き手を目掛けて飛んで来るような圧倒的なジャズを聴かせるアンプに仕上がりました。
大西正隆◎マランツ♯7型フォノイコライザーアンプHK28の製作
登場から半世紀を経ても存在感を保ちながら、クラフトのハードルが高いマランツ#7型回路を採用するフォノイコライザーアンプです。NFBの安定を確保する時定数を設定。製作しやすい1枚基板で組み、OPアンプ採用のMC入力も装備します。清楚で分解能の高い鮮明な描写力を再現します。
「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信
11モデル試聴
テスター=高津 修/篠田寛一
2A3-40/300B-XLS/KT90/KT120/KT150 歴史と構造
?岡田 章
オリジナル管に対して規格を発展させてパワーを強化し近年に開発された新型真空管を出力管とするアンプが展開する、新型管のポテンシャルと出力の余裕を生かした音の世界を探ります。出力管は2A3-40/300B-XLS/KT90/KT120/KT150の5種。それぞれの歴史と構造の詳細解説とともにお届けします。
[試聴アンプ]
◎2A3-40(JJ-Electronic)=ファルコンサウンドFalcon M1、フェーズメーションMA1000 ◎300B-XLS(Emission Labs)=カトレア革命II、山本音響工芸A09S ◎KT90(Electro-Harmonix)=EAR EAR890 ◎KT120(Tung-Sol)=ウエスギU・BROS120、オクターブMRE220、エアータイトATM3011R ◎KT150(Tung-Sol)=ヤーランドAUKLET-KT150J、サンバレーSV8800SE KT150ver.、オーディオ・リサーチGS150
往年のJBLランサー101とD130研究
Part1. JBLランサー101のベストサウンドを探る
Part2. JBL D130を中心に2ウェイシステムを構築
テスター=新 忠篤/篠田寛一/土井雄三
Part1.では、かつて多くのオーディオファンが愛好したJBLランサー101が今どのように聴けるか、オリジナルモデルと進工舎製エンクロージュア入りレプリカモデルで探ります。Part2.は、名ユニットとして知られる38cmフルレンジユニットJBL D130に高域ユニットを追加する2ウェイ化の試みです。アルテック製を含め様々な高域ユニット、ネットワークを用いた2ウェイ構成で広がる音の世界を探求します。試聴アンプはアルテック1567A+アンペックス6516およびウェスタン・エレクトリック124です。
[Part1.]◎試聴スピーカー
JBL Lancer 101(オリジナル)、JBL Lancer 101 repLica(進工舎製エンクロージュア)
[Part2.]◎試聴スピーカー
1)JBL D130+アルテック612エンクロージュア、◎2ウェイ化=2)+JBL 075トゥイーター+JBL N2400ネットワーク、3)+JBL 075トゥイーター+ハイパスフィルター、4)+JBL LE175+ランシング808+アルテックN801-8Aネットワーク、5)+JBL LE175DLH+JBL N1200ネットワーク、6)+JBL 275+JBL 2345+JBL N1200ネットワーク、7)+JBL LE85+JBL 2345+JBL N1200ネットワーク、8)+アルテック802C+アルテック511B+JBL N1200ネットワーク
「Vintage Analogue」EMTカートリッジ歴代10モデル聴き比べ
新 忠篤/佐藤隆一/古屋 明
プロ用リファレンス機として絶大な信頼を得ていたEMTブランド。今回は、モノーラルLP用と、現行品を含むステレオLP用の、歴代のEMTカートリッジ10モデルを聴き比べます。リファレンスのプレーヤー+フォノイコライザーには、純正のEMT930+155stと、出力電圧の高いモノーラルのOFS/OFDカートリッジ用にガラード301+SME3012Rおよび昇圧トランスEMT STX20、新 忠篤氏設計フォノイコライザーAKTEQ1を用います。
[試聴カートリッジ]
◎モノーラルLP用=OFS25、OFS15、OFD25、TMD25 ◎ステレオLP用=TSD15、TSD15 SPH、TSD15 SFL、TSD15 SFL、TSD15 SFL N、TSD15 SFL/LZ N
実験工房 新旧直熱3極管の聴き比べ
テスター=新 忠篤/常盤 清/岡田 章
欧州で生産される現行の直熱3極管とオリジナルのヴィンテージ管を聴き比べます。試聴真空管は300B/45/PX25/AD1/205Dの5種18銘柄。現行管が8銘柄、ヴィンテージ管が10銘柄です。オリジナルと同規格や拡大規格が存在する現行生産・直熱3極管のポテンシャルを探ります。
[試聴真空管]
◎300B 現行管=KR 300B-Balloon、KR 300B-XLS、エミッションラボEML300B-XLS、JJ 300B ヴィンテージ管=ウェスタン・エレクトリック(WE)300B(刻印)、WE300B(CW)
◎45 現行管=エミッションラボEML45 ヴィンテージ管=RCA 45
◎PX25 現行管=KR PX25 ヴィンテージ管=Mov.PX25
◎AD1 現行管=エミッションラボEML AD1M ヴィンテージ管=テレフンケンAD1、ヴォルヴォ/シーメンスAD1、ヴォルヴォAD1、タングスラムAD1
◎205 現行管=プスヴァンWE205D ヴィンテージ管=WE205F、WE205D
「Private Study/新世代スピーカーの能力を管球式アンプで引き出す」角田郁雄
新素材を用いた振動板、不要振動を排除する構造など先端のテクノロジーが凝縮されたスピーカーから現代の管球式アンプでどのような音が引き出せるか。様々な出力管種のアンプを組み合わせて試聴します。
[試聴システム]
◎スピーカーシステム=B&W CM10 S2、ビビッド・オーディオG4 GIYA
◎アンプ=トライオードTRV845SE、オクターブV110、オーディオ・ノートOverture PM2、ウエスギU・BROS2011M、エアータイトATM211、EAR EAR 509II
「MC型の音の仕上げとは?ベンツ・マイクロとチューニング・モデル」小原由夫
カートリッジ専業ブランドのベンツ・マイクロと、ベンツ・マイクロ機にチューニングを施した他ブランドのMCカートリッジを試聴します。ベースモデルの完成度の高さと、チューニングによって変化するMCカートリッジの幅広い個性を探ります。
[試聴MCカートリッジ]
◎スケルトンモデル=ベンツマイクロSLR Gullwing、シューアナログMC SCHEU RUBY3 ◎ボディ付きモデル=ブリンクマンπ、ベンツマイクロLP-S、シュタインミュージックAventurin6
モノ作り探訪「エレクトリ」傅 信幸
作り手の思いが込められたオーディオ製品が生まれ、ユーザーへと届けられる現場を訪ねます。今号は、1964年の創業以来、マッキントッシュ、EMTをはじめ多くのブランドの民生機、プロ機を輸入・販売するエレクトリを訪ねます。ユーザーとメーカーからの信頼を得るためのインポーターとしての哲学、多数のヴィンテージ品と向き合うメインテナンスの実際をリポートします。
オーディオ・ラボでの教え 第3回「これは紛れもなくオーディオ・ラボの音だ!」 常盤 清
1970年春、録音のプロ集団としてスタートした「オーディオ・ラボ」に1期生として入社した常盤 清氏が最前線で体験したオーディオ全盛期の様子、菅野沖彦氏をはじめ先達から伝えられたオーディオの教えをひもときます。今号は、73年に常盤氏がミキサーとして日本フォノグラムに移籍して以後の、製作技術がアナログからデジタルへと急速に移行する激動期を振り返ります。
マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者の熟達した設計による新作アンプを発表します。回路解説、実体配線図と回路図、パーツリストとともに、管球式アンプ製作の過程と完成した実機を、試聴インプレッション交えて紹介します。
新 忠篤◎AD1単段シングル・モノーラルパワーアンプAP10の製作
真空管の音味がストレートに味わえる設計に徹した欧州の古典管AD1の単段シングルアンプです。逆起電信号の影響を排除し、軽度のPFBや出力段プレートチョークでスピード感のあるサウンドを追求します。聴き手を目掛けて飛んで来るような圧倒的なジャズを聴かせるアンプに仕上がりました。
大西正隆◎マランツ♯7型フォノイコライザーアンプHK28の製作
登場から半世紀を経ても存在感を保ちながら、クラフトのハードルが高いマランツ#7型回路を採用するフォノイコライザーアンプです。NFBの安定を確保する時定数を設定。製作しやすい1枚基板で組み、OPアンプ採用のMC入力も装備します。清楚で分解能の高い鮮明な描写力を再現します。
「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信