きっと私たちの過ごした時間はなんでもないけれど、いつも小さな奇跡。15歳のゼルダにとってパルコ・カラックスは希望の光―。彼女がいるだけで毎日は輝く。そしてそこには永遠に15歳の少年ジグゾーがいた。同時進行する40歳になったゼルダのもとに、あの頃のジグゾーそっくりの20歳の青年が現れる。彼は、不思議なことに日々を逆行していく。20歳…19歳…18歳…17歳…16歳…、やがて愛は追いつけなくなる。