苛烈な学生紛争をくぐり抜け、ケイサツに追われて故郷に逃げ帰った僕の、旧友たちや女との寄る辺ない日々。しかし、東京での「罪」は僕を捉えて離さない。再び、僕は悲惨な内ゲバに身を投じ、ついに殺人を犯す…。「革命の季節」が溶解していく時代に懊悩する青春の真姿を描き切った初めての長篇。『光匂い満ちてよ』と、8篇の多彩な短篇を収める。
著者紹介
立松 和平 (タテマツ ワヘイ)
作家。1947年栃木県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。在学中に「自転車」で早稲田文学新人賞。80年『遠雷』で野間文芸新人賞、93年『卵洗い』で坪田譲治文学賞、97年『毒―風聞・田中正造』で毎日出版文化賞、02年『道元の月』で第31回大谷竹次郎賞、07年『道元禅師』で第35回泉鏡花文学賞、第5回親鸞賞を受賞。2010年2月逝去
著者紹介
立松 和平 (タテマツ ワヘイ)
作家。1947年栃木県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。在学中に「自転車」で早稲田文学新人賞。80年『遠雷』で野間文芸新人賞、93年『卵洗い』で坪田譲治文学賞、97年『毒―風聞・田中正造』で毎日出版文化賞、02年『道元の月』で第31回大谷竹次郎賞、07年『道元禅師』で第35回泉鏡花文学賞、第5回親鸞賞を受賞。2010年2月逝去