神戸美子は中学の時、教祖と信者を兼任するひとり宗教「みこちゃん教」を設立することに…!?(「自分教」)スプラッタ描写に定評がある作家・夏耳漱子は、自作に似つかわしくないはずの「珠玉」という惹句に取り憑かれてしまい…!?(「珠玉の短編」)恋愛、友情、自尊心――人間の欲望の行き着く先は、グロテスクでブラックで愛おしい。川端賞受賞作「生鮮てるてる坊主」ほか、詠美ワールド全開の11編の絶品をご堪能あれ。