水上勉/著20代の初めに同棲した女性、消息不明となった長男、3歳の長女を残して消えた妻など、過去の闇に押し込めたはずの暦が甦る。著者と世田谷区松原の度重なる地縁を綴った、自伝的表題作『秋夜』ほか全10篇を収録。