別に、戦闘機が飛んでいるわけでも、空襲警報が鳴り響いているわけでも、
戒厳令が出ているわけでもないが、
もしかしたら、いまの日本はある意味、戦時下に近いものがあるのかもしれない。
それは、北朝鮮が云々、テロが云々、原発が云々、ということだけでなく、
むしろもっと身近なところに、格差や差別、虐待、もしくはさまざまな重圧等があり、
実際に銃を持たずとも、われわれは、
心の中では見えない銃をずっと構え続けていたりするのだ。
それは、非常にプライベートな戦いなのかもしれない。
でも、そうした荒波に立ち向かうか、そこからうまく逃れるかしなければ、
生き抜いてはいけない。
なるべく敵を寄せ付けないようにするなら、ひきこもるのもひとつの手段だし、
ネットに潜って、心地よさ気な別世界を遊び場にするのもよかろう。
もしかしたら、ライトノベルやアニメの多くは、
そうした内なる闘争を明に暗に描くことで支持されてきたのかもしれない。
絵画その他の表現とかだって、陰鬱な空気感や傷などで、そうしたものが暗示されたりするし、
問題提起や挑発もあったりする。
そうしたいわば、生きにくさから生まれてきた表現を、
もちろん日本のみならず少し垣間見て、生きることについて考える――
***
渡辺篤(現代美術家)〜ひきこもり体験を、アートを通じて「生」につなげる
若林美保(ストリッパー)インタビュー〜ストリッパー・わかみほという生き方
与偶(人形作家)〜人形によって人に何かを与え、それが自身の〝生〟も支えている。
石塚桜子(画家)〜一筆一筆に感じられる、祈りのような叫び
何が彼女をそうさせたか?〜戦う女たちのレジリエンスと内なる傷痕●浦野玲子
深夜アニメとジェンダー〜政治・経済・社会のメインストリームの外で●本橋牛乳
グレンフェル・タワー火災考〜私の戦争と世界、または自由表現闘争について●釣崎清隆
すべてはスクールカーストから始まった〜わたしたちの生きづらさの原点である教室での日々●待兼音二郎
ほか
戒厳令が出ているわけでもないが、
もしかしたら、いまの日本はある意味、戦時下に近いものがあるのかもしれない。
それは、北朝鮮が云々、テロが云々、原発が云々、ということだけでなく、
むしろもっと身近なところに、格差や差別、虐待、もしくはさまざまな重圧等があり、
実際に銃を持たずとも、われわれは、
心の中では見えない銃をずっと構え続けていたりするのだ。
それは、非常にプライベートな戦いなのかもしれない。
でも、そうした荒波に立ち向かうか、そこからうまく逃れるかしなければ、
生き抜いてはいけない。
なるべく敵を寄せ付けないようにするなら、ひきこもるのもひとつの手段だし、
ネットに潜って、心地よさ気な別世界を遊び場にするのもよかろう。
もしかしたら、ライトノベルやアニメの多くは、
そうした内なる闘争を明に暗に描くことで支持されてきたのかもしれない。
絵画その他の表現とかだって、陰鬱な空気感や傷などで、そうしたものが暗示されたりするし、
問題提起や挑発もあったりする。
そうしたいわば、生きにくさから生まれてきた表現を、
もちろん日本のみならず少し垣間見て、生きることについて考える――
***
渡辺篤(現代美術家)〜ひきこもり体験を、アートを通じて「生」につなげる
若林美保(ストリッパー)インタビュー〜ストリッパー・わかみほという生き方
与偶(人形作家)〜人形によって人に何かを与え、それが自身の〝生〟も支えている。
石塚桜子(画家)〜一筆一筆に感じられる、祈りのような叫び
何が彼女をそうさせたか?〜戦う女たちのレジリエンスと内なる傷痕●浦野玲子
深夜アニメとジェンダー〜政治・経済・社会のメインストリームの外で●本橋牛乳
グレンフェル・タワー火災考〜私の戦争と世界、または自由表現闘争について●釣崎清隆
すべてはスクールカーストから始まった〜わたしたちの生きづらさの原点である教室での日々●待兼音二郎
ほか