生きとし生けるものすべてに与えられた悠久・雄大な時空、そしてひそやかな命の営みーー。中九州火山地帯を舞台に、原生林に分け入り、草原に立ち、湖沼に憩いつつ撮りつづけた20年の精華
■高見乾司氏(森の空想ミュージアム/九州民俗仮面美術館館長)
空想の森美術館閉館から10年が経過した。この間,剛は湯布院とその周辺で起こる種々の現象を記録し続けながら,一方で,山野を歩き,四季折々の風景や花などを写し撮っていた。本書に収められている写真には,由布岳の原生林や九重・阿蘇など九州随一の山岳を擁する地域を歩き回った彼の,誰に気兼ねをすることもない安息の時間が記されている。それらの写真に,私は,少年期に山の村から麓の町の学校へと通う道で眺めた風景を重ねて思い出すことができる。───「山の村の記憶」より
■高見乾司氏(森の空想ミュージアム/九州民俗仮面美術館館長)
空想の森美術館閉館から10年が経過した。この間,剛は湯布院とその周辺で起こる種々の現象を記録し続けながら,一方で,山野を歩き,四季折々の風景や花などを写し撮っていた。本書に収められている写真には,由布岳の原生林や九重・阿蘇など九州随一の山岳を擁する地域を歩き回った彼の,誰に気兼ねをすることもない安息の時間が記されている。それらの写真に,私は,少年期に山の村から麓の町の学校へと通う道で眺めた風景を重ねて思い出すことができる。───「山の村の記憶」より