芸能事務所に勤める幹伸二は、マネージメントをしていた俳優の斎藤天馬を事故で失う。その葬儀に訪れた天馬の恋人・椿の秘められた演技力を目の当たりにし、彼に俳優の道を勧めるが、どこか浮世離れした椿が恋人の死をどう捉えているのかわからずにいた。椿には、そのすべてを独占したいと思わせる不思議な魅力があり、不器用ながらも自分を慕ってくる姿に心を打たれ、幹は次第にマネージャーとして適度な距離を取れなくなっていく...