人獣たちが暮らす“秋の国”で暮らすキツネの東音。発情もまだきておらず、“つがい”も見つけられていない東音は、それを気にしながらも周りには強がった態度をとっていた。そんなある日、東音は竹林で虎の人獣・詩と出会う。虎は乱暴者と噂されているが、こちらが威嚇するとしょんぼりしていたり、身体は大きいのになんだか可愛い…??村のみんなが怖がるような奴じゃないと、詩に気を許す東音。ところが詩に触れた瞬間――突然...