若者たちへ――子どもにも、人生を決めなければならない時がある。ナチの学校への進学を推せんされたデーケン少年は言った、「ぼくは、行きません」――わずか12歳の少年が命がけで選んだ道、それは「生と死を考える」原点となった。死生学者デーケン神父の少年時代を、同時代を生きた彫刻家、池田宗弘が描く。妹の死、機銃掃射で九死に一生を得たこと――後の思想と実践につながる少年時のエピソードを、心の奥に届く絵物語に。...