人には生涯忘れられないワンシーンがある。春日野実祥のそれは、親友・朝日からのキスだった。その日をきっかけにゲイである事を自覚させられた実祥は、自分を捨てた朝日の存在をかき消すように男遊びを繰り返しながら生きていた。数年後、芸能人として活躍する朝日と再会するまでは。かつての親友を前にしても気付かず他人行儀な様子に怒りを覚える実祥。そして、朝日の順風満帆な生活を脅かそうと別人を装ってセフレ関係に持ち込...