內容簡介
本書のカバーにある神社。福岡県糸島市は筑前二見ケ浦にある「櫻井神社」である。
潮風にたたずむ鳥居。その向こうには夫婦岩。絶景である。絶景神社である。
一体、誰がこんなところに、なぜ鳥居を建てたのだろう。
日本には他にも、おもわずそう言いたくなる絶景神社が数多くある。
本書では日本各地にある絶景神社を1年12カ月をとおして紹介していく。
毎年季節がめぐってくると花開く「吉水神社」のシロヤマザクラ、
冬至の頃になると「伊勢神宮」の鳥居の中央から現れる朝日、
まるで氷の神殿のように滝が凍結する「英彦山神宮」の氷瀑。
その場に立つと、いにしえの人々がその地に脅威と神秘を感じ、鳥居を建て、神さまとして祀った理由を肌で感じることができるだろう。
ちなみに、冒頭の筑前二見ケ浦は「日本の渚百選」にも選ばれた地。
また、伊勢のそれと並んであまりにも有名な夫婦岩は、古来、竜宮の入り口として親しまれてきたのだという。
ともに三角形をした夫婦岩は、高さ11.8メートルと11.2メートル。海にどっかり鎮座した、この同形の二つの岩に、人々は何かしら神がかったものを感じていたのだろう。
この筑前二見ケ浦が特別な表情を見せるのが夏至の頃。夫婦岩の間に夕陽が落ちるのだ。
ゆっくりと沈みゆく太陽の暖かな光に包まれる光景は、息を飲む美しさだ。夏至の頃にだけ訪れる、ほんのわずかなひととき。
「日本の夕陽百選」にも選ばれているロマンチックな風景を見ようと、多くの恋人たちが訪れるという。
ちなみにアクセスは、JR 筑肥線「筑前前原」駅から糸島市コミュニティバス「伊牟田」停を下車し、徒歩約30分。
それほど便利ではないが、ぜひ一度は訪れてほしい絶景神社の一つである。